川村信子 クラブ「銀座シンコ」をオープン
それは偶然遊びに行った東京銀座でのこと。
川村信子
「何か違うの。もう全然大阪と違う感じがして。
一度だけなんにもない信子で、一からスタート、
ホステスの信子からスタートしてみたいと思って」
日本一の夜の歓楽街・銀座で一番になりたい…!
そして信子が上京することを相談したのも、
誰よりも信頼を寄せる兄・典男だった。
すると兄は、
「現状に満足しとったら人間の成長はない。お前らしくてええんとちゃうか」
兄は背中を押してくれた。
信子はこうして大阪での成功を全て捨て、37歳で単身上京。
飛び込みで面接を受けた銀座で屈指の高級クラブで働き始めると、
持ち前の人あしらいのうまさで、次々と指名客を獲得。
なんと4ヶ月で見事ナンバー1に昇りつめる。
そして9ヶ月後には独立し、38歳で銀座8丁目に、
クラブ「銀座シンコ」をオープン。
時はバブル全盛期。
店は、高級官僚や政財界の要人など数多くの著名人であふれた。
ちょうどこの頃、後に旦那様となる
19歳年下の幸治さんとも知り合い、順風満帆な日々を送っていた信子。
だがこのあと、信子には数知れない試練が待ち受けていた…。